88.高級ブランド
2024.06.27
3月29日の日本経済新聞に「高級ブランド株 買い活発」〜高額ブランド株に投資マネーが流入している。の記事が掲載されたが、今月は高級ブランド失速と180度反対の記事が掲載された。理由は中国経済の減速と新型コロナウィルス禍の終息以降続いてきた急成長にブレーキがかかったことが原因となっている。
業績失速中でも二極化に数字が分かれている。プラダ・モンクレール・エルメスは増収を確保し、LVMH(ルイ・ヴィトン)はほぼ横ばい、1番厳しいのケリング(グッチ)で売上▲11%となっている。株価を見ても他のブランドはプラスで推移してるが、ケリングはマイナスだ。
ケリングが苦境に立たされているのは、アウトレット店で「グッチ」を値引き販売したことでブランド価値を損なった事だ。エルメスやルイ・ヴィトンはアウトレット品を販売していない。「グッチ」はアウトレットの一部閉店やデザイナーを変えてブランドイメージ再構築スタートしたが、一度失墜したブランドイメージをアップするのは難しい。
私が小さい頃、レナウンの「アーノルドパーマー」が一世風靡したが、やはり値引き販売した事でブランド価値を下げた。レナウンを清算する時に最後まで売れずに残ったブランドが「アーノルドパーマー」だった。
全ての商売に通じるが、価格に見合う価値をどのように提供するのかで明暗がはっきり別れる。難しい😓舵取りだ。