324.死闘
2025.02.19
柔道 丸山城志郎選手の引退の記事が載った。私にとって丸山選手は記憶に残る選手だ。阿部一二三選手との数々の試合は柔道の醍醐味を教えてくれた。特に印象に残っているのは2020年12月に史上初の1試合限定で行われた阿部選手との東京五輪代表決定戦。私もLIVEでテレビを見ていたが、コロナ禍で無観客、二人の息遣いがテレビを通して聞こえた。柔道の総本山 武道館で繰り広げられた死闘は通常の試合の6試合分に相当する24分間にも及んだ。実力伯仲の二人の真剣勝負は本当に息を呑む、手に汗を握る試合だった。結果は阿部選手が勝利しオリンピックで金メダルを獲得したが、柔道界では丸山選手が出場しても100%金メダルの獲得を信じていた。
時代のあやなのか、4歳年下の阿部選手という怪物がいなければ丸山選手の柔道人生は変わっていたかもしれないが、襟と袖をしっかり持ち内股で投げる。柔道の美学を貫いた丸山選手に拍手を送りたい。
柔道指導者達は彼を切れ味の鋭い日本刀、または侍スピリットの持ち主と言っている。今後は名指導者となって美しく切れ味鋭い柔道選手を育てることを期待したい。
本当にご苦労様でした。