292.M&A
2025.01.07
年明けからM&Aのニュースが賑わっている。
今日の新聞で給湯器大手のパロマが空調大手の富士通ゼネラルを買収すると発表した。買収総額は2,500億円。このM&Aは親会社の富士通も業務の「選択と集中」から友好的な買収となるようだ。
一方,ニデックが牧野プライスにM&A手段のTOB(株式公開買い付け)を行うと発表した。事前に牧野プライスには協議しておらず「同意なき買収」だ。
ニデックは国内工作機械メーカートップのDMG森精機を追いつけ追い越せの大号令のもと,三菱重工工作機械・OKKを買収し,昨年はTAKISAWAを「同意なき買収」をしたばかりだ。
昨年東京出張の際,ニデックの次のターゲットはどこか?業界で注目の話題だった。ある会社は防衛のため,大手商社に増資の受け入れを頼んだ等の噂が立っていたが、今回はマシニングセンターと放電加工機の技術力とPRB(株価純資産倍率)の低さがニデックが買収に向かった要因のようだ。
従来,日本では「同意なき買収」は「敵対的買収」として見られていたが,国が公開買い付けを後押しした事でニデックが風穴を開けた。
我が社にも毎日のようにM&Aの仲介会社からDMを初め数多くのセールスが来る。現状,我が社がM&Aの検討は0%だが,将来我が社と社員にとって成長・安定につながる案件だったら検討する時が来るだろう。