263.経営統合
2024.12.19
23日にホンダと日産は経営統合について発表する見通しだ。実現すれば販売台数で世界3位の自動車🚗グループとなる。
今回の経営統合の発端は,日産の経営不振から来ている。ゴーン時代にはトップダウンで決めていたことが,ゴーン退場後は結局自ら決断できない役員だらけになったようだ。顕著な例が,新車発売台数の少なさと戦略の無さ。21.22年度の新車はフェアレディZのみ。また日産の武器であるe-pawrはアメリカで導入されていない。結局,日産には売れる車・売る車がない。まさにスピード感と決断力のなさが原因だと思っている。
日産は販売不振の責任の一環として,内田社長の報酬を50%カットと発表しているが,元々6億円を越えて,トヨタ・ホンダ両社長より多い。半分でも3億円以上の報酬。これでは株主に対し説明がつかないし,これが責任を取ることなのか私は大いに疑問だ。
今後は経営統合が上手く行くことを願っているが,社風が全く違う点が率直に不安だ。(ホンダ〜現場主義・日産〜官僚的)また両社でサプライチェーン企業が35千社にのぼる。再編は避けれて通れないと思う。
車製造は日本を代表する産業。本件についてはホンダが主導権を握って,是非世界3位のグループ企業を作って中国などの新興勢力に勝ってほしい。
最後に,日産株を狙っていると言われている台湾🇹🇼企業のEV事業のトップは元日産COO(元日本電産社長)。何と皮肉な巡り合わせ。