249.ビール🍺新旧対決
2024.12.06
日本のビール業界は長年4大メーカーが大半のシェアを占めている。
私が小さい頃は、父をはじめ大多数の大人はキリンラガービールを飲むことがごく普通の景色だった。その頃のキリンビールのシェアは6割を超えていてガリバー状態だった。
1987年、アサヒビールがキリンの苦くてコクがあるビールに対抗して、すっきりしたコクがあるビール「アサヒスーパードライ」を発売。これはビール業界の大革命だった。私もスーパードライのトリコになった1人だ。1990年にキリンがスーパドライに対抗して発売したのが「キリン一番搾り生ビール」。以降、ビールの銘柄はスーパードライと一番搾りが中心となっていた。
ところが、今年のヒット商品でビールの新旧ブランドが若い層に刺さり、市場を揺さぶった。キリンビールの「晴れ風」とサッポロビールの「黒ラベル」だ。「晴れ風」は人気タレントを起用して大々的な広告を行ったこともあるが、「黒ラベル」にはビックリした。実は「黒ラベル」はここ10年で20代の顧客数を60%近く増やしてきたらしい。他社銘柄と比べて断トツの伸び率という。考えられているのは「大人のエレベーター」というCMで若い世代へ人物の人生指南を伝え、とりわけTHE BARでビールを注ぐ姿が若い世代の消費を後押ししたようだ。
実は私も今年から晩酌で黒ラベルに変えた。すっきりした飲み口。特に暑い日やジムの後は最高の一杯だ。