全国の有効求人倍率の平均は1.14倍・新規求人倍率は2.12倍と完全に売り手市場となっている｡秋田県の有効求人倍率は1.41倍と全国を大きく上回っており，人材確保には厳しい環境だ｡

　その中で世界の航空業界はすごい事になってある。人材確保のため激しい争いをして，囲い込みや引き抜きは当たり前で，それに伴い機長と副操縦士の平均年収がとんでもなく高騰している｡デルタ航空は平均で4,790万円と10年前比で7割超上昇している。他の航空会社も同じような状況で，デルタ航空は今後数年間で3割〜5割の賃上げも約束している｡（JALの平均は，1,959万円）

　背景には，今後の航空需要見込みに対してパイロット不足があるからだ｡新型コロナウィルスのためコスト削減で多くの経験豊富なパイロットが早期退職したことで人手不足で欠航や減便が目立っている｡

　日系大手はまだ影響は少ないが，2030年前後にはパイロットの大量退職が控えている。女性のパイロットも日本はまだ少ない｡これから高収入で安定した職業を選択するにはパイロットが狙い目かも｡