194.3つの「まさか」
2024.10.13
東北の経営者が約240名参加のもと、盛岡市で開催された「東北経営者大会」に参加してきた。
DX活用や健康経営の推進についての意見交換。国への要望の大会決議承認。2名の特別講演が主要プログラムで、5時間30分の長丁場。
岩手県立大学 鈴木学長の特別講演「国際リニアコライダー・・・」は素粒子と宇宙の謎等講演開始1分後でちんぷんかんぷん。私には難題すぎた。
JR東日本 冨田相談役(前会長・元社長)の特別講演は大変楽しく拝聴することができた。特にJRに入社して50年間での3つの「まさか」は大変興味深かった。
・国鉄の経営破綻〜経営の自主権がなく、国の予算折衝の交渉道具になっていた。
・3.11東日本大震災〜復旧で住民が本当に喜んでくれ涙が出た。後遺症で苦しんでいる社員がまだいる。
・新型コロナウィルス感染症〜売上が半減。
この「まさか」を乗り越えられたのは、社員の力。冨田相談役の言葉の端々には経営の本質は社員。社員の使命感こそが会社の成長で、重要なのは、トップダウンでなくボトムアップこそが成長の源泉だと。
また、日本経済の課題として、
働き方改革の失敗→働かない改革が進行 納得
安定志向経営→コストカット型経営を評価 納得
行き過ぎた株主資本主義→ヒト・モノ・技術への投資不足 納得
最後にこれからの企業経営は、生産性の向上🟰自ら働く自立型労働の拡大
ダイワ工業もボトムアップ型の会社経営に変えていくことが大事だ。